現在、犬のしつけ教室の団体である「K9クラブ愛媛」に所属し、しつけインストラクターとして一人立ちすることを目指して、先生や先輩方から訓練を教わっています。このクラブは、一人でも多くの愛犬家に愛犬との生活を楽しんでいただくために設立された団体で、松山・今治・西条と合わせて2,000頭以上もの犬が登録されています。今は、訓練場の整備や掃除、犬の世話、しつけクラスを持っているインストラクターのサポートをしながら、自分も一頭の犬を担当し、しつけを行っています。担当している犬が、訓練したことが身についていって、上のレベルのクラスに上がっていくことがうれしいことです。今は、競技会でタイトルを取ることを目標に、訓練に励んでいます。
今の目標は、しつけインストラクターとして、お客様から飼っている犬について情報を聞きとり、それぞれの犬に対して問題点を見つけ出し、的確なアドバイスと訓練ができる、そんなインストラクターになることです。そして、お客様や後輩たちなど、一人でも多くの人に犬の正しい知識を伝えていけるようになりたいと思っています。
飼い主とペットのより良い信頼関係を築くためのしつけトレーニングを実施するスペシャリストを「しつけインストラクター(訓練士)」といいます。その業務は、ペットである犬に適切なトレーニングをするとともに、飼い主が自分でしつけができるようトレーニング方法を指導するために、しつけ教室や出張訓練を実施します。また、犬の能力を最大限に活かし、警察犬や盲導犬などのワーキングドッグを育成する専門の訓練士という仕事もあります。
ペットの問題行動は、飼い主の接し方、しつけ方法が適切でないことから起こることが多くあります。それにともない、近年、ペットのしつけは飼い主にとって非常に注目が高く、話題性を生むため、テレビやラジオなどのメディアで取り上げられることも増えてきました。可愛さ・癒しのペットを求める人たちが増え、愛玩動物であるペットとの意思疎通、より良い暮らしを求め、トレーニングを実施する飼い主が増えるとともに、しつけインストラクターのニーズがどんどん高まっています。
犬の訓練方法は、家庭犬の訓練、警察犬や盲導犬などのワーキングドッグの高等訓練、ドッグスポーツやドッグショーの訓練をする場合などと、多種にわたり存在しますが、基本的な方法は同じものです。近年、トレーニングや飼育方法、犬の習性や心理、行動や特性などの知識・技術を習得する、しつけインストラクター養成専門学校が増えています。盲導犬などの訓練施設は毎年定期採用することはないので、かなりの競争率となっていますが、希望者が減少することはありません。
犬種それぞれの特徴や生態、犬の思考回路といった幅広い知識が必要です。飼い主さんがペットの気持ちと犬の習性を理解し、終生飼育はもちろん人と動物とが楽しく快適に生活できるようサポートするのが仕事のため、虐待や捨てられる動物を少しでも減少させたいという強い想いも求められます。
犬のしつけ・訓練ができる技術を習得することはもちろん、飼い主さんが自分自身でしつけ・訓練ができるよう、しつけ教室を実施しています。問題行動の追及や解決法の知識が必要であり、飼い主さんがペットの気持ちを十分理解し、しつけができるよう指導力も求められます。