福祉のお仕事 社会福祉士

社会福祉士
石井オアシス・ ケアサービス有限会社 石井訪問介護センター おあしす 勤務
河原医療福祉専門学校 社会福祉科 平成13年度卒業
平岡 慎哉さん(松山城南高校出身)

利用者様やヘルパーさんから自分が頼りにされていると思える事が、やりがいにつながっています。

 中学生の時、独り暮らしのお年寄りに昼食(お弁当)を届けてお話をするボランティア活動に参加しました。その時に戦争の話や社会情勢など何気ない会話をして、お年寄の方がとても喜んでくださり、人の役に立てることは気持ちよく楽しいと感じて、将来は福祉の仕事に就こう、と思いました。

 現在は、訪問介護事業所で、管理者兼サービス提供責任者として働いています。サービス提供責任者とは、ケアマネージャーから訪問介護の依頼が来ると利用者宅に訪問し、サービス内容や枠組みを相談します。そして、それに合ったホームヘルパーを選んで依頼し、サービスがスムーズにいくように導入します。また、訪問介護計画の作成やケアマネージャーとの連携、苦情処理や緊急対応、ヘルパーさんが休んだときには代行を務めるなど、利用者様や家族様へのサービスの調整を行っています。

 普段は無口であまり会話をしない利用者様が、冗談を話されたり、笑顔で話していただけたりすると、少し心を開いてくれた気がして嬉しくなります。また「ありがとう」や「頼りにしている」と言われると、自分も人の役に立っているんだ、と嬉しく思い、それがやりがいにつながります。

 将来は、高齢者のみならず障がい者施設などの相談業務などを経験して、福祉の知識や経験が豊富なソーシャルワーカーになりたいと思っています。

どんな仕事?

 お年寄りや子ども、心や体に障がいをもっている方、またその家族の方に対して、生活する上で困っていることを相談し合いながら、その方々の人権を守りつつ、地域の中で自分らしく生きていくことをサポートする仕事です。

 活躍の場は、高齢者施設や障がい者施設、児童養護施設、病院、地域の支援センター、社会福祉協議会、学校(スクールソーシャルワーカー)、等幅広く、相談や助言を行う支援者として働きます。「社会福祉士法及び介護福祉士法」によって定められた国家資格です。

現状と将来性

 現在日本は、少子高齢化社会が進行しています。医学の進歩や生活の改善によって、世界的にも長寿国となり、それにともない介護問題等も深刻化しています。また社会が複雑になるに従い、悩みを多く抱えた方や、心の病気の方も増えています。

 社会福祉士は、子どもや高齢者、障がいを持つ方や悩みを抱えている方、その家族の方々の相談を受け、自分らしく生きるためのお手伝いをしていく仕事です。社会福祉士は、これからの日本になくてはならない重要な仕事のひとつになります。

なるためには?

 社会福祉士国家資格を取得するには、福祉系の四年制大学や短大、専門学校において、厚生労働大臣が指定したカリキュラム(現代社会と福祉・相談援助の基盤と専門職など19科目)を履修し、卒業する短大や専門学校により、1年もしくは2年間の実務経験(実際に現場で働くこと)が必要になります。その上で、社会福祉士国家試験の受験資格が与えられ、国家試験を受けて合格し、登録をすることで、社会福祉士になることができます。

※精神保健福祉士の資格取得者は社会保障など10教科が受験免除となります。

社会福祉士 サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● 困っている人の味方

 社会福祉士は、困っている一人ひとりと相談して向き合います。その方に耳を傾け、心から味方になり、生活問題を解決していく仕事です。子どもから高齢者の方、障がいをもっている方、そのご家族の方まで信頼関係を作りながら、相手の立場になって考えることができる力が必要です。

● 専門的な知識と技術を持つ人

 幸せで楽しい人生を一緒に考えていく仕事です。そのためには考える力や、誰とでも話せるコミュニケーション能力、正義感や使命感、援助するための専門的な知識や技術が必要です。困っている人を守り、その方をサポートして、希望のゴールを目指すやりがいのある仕事です。

こんな方に適した職業です

  • 人と話をするのが好き
  • 優しく思いやりがある
  • 面倒見がいい
  • 観察力がある
  • 人の役に立ちたいと思っている

関連する資格

  • 社会福祉士(国家資格)
  • 精神保健福祉士(国家資格)
  • 社会福祉主事任用資格
  • ケアマネジメント従事者
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)

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