保育のお仕事 保育士

保育士
社会福祉法人愛媛福祉会 未来保育園 勤務
河原医療福祉専門学校 児童福祉科※ 平成21年度卒業
水本 しほりさん(伊予高校出身)
(※平成24年度よりこども未来科に変更。)

子どもと同じ目線で物事を発見し、いろいろな事を子どもたちと共感できる保育士を目指しています。

 小さい頃から、保育士が夢でした。しっかりと意識をしたのは、中学生の時に、職場体験で保育園を訪れた時からです。河原医療福祉専門学校は、3年制でしっかり学べていろいろな資格が取得でき、また担任制のため、先生が細かく指導してくれるので選びました。

 現在、保育士になって2年目、2歳児を担任しています。子どもたちに食事や着替え、トイレの仕方など、身の回りの事を自分でできる力を育てています。心がけていることは、子どもたちとのスキンシップです。毎日子どもたちを抱きしめたり、大好きだという事を伝えるようにしています。そうすることで子どもたちに安心感を与え、信頼関係を築いています。

 初めての担任は、1歳児クラスでした。入園した4月に「しぇんしぇ~」と言っていた子どもたちが、少しずつ言葉もしっかりしはじめて、やがて「しほりせんせい」とはっきり呼んでくれた時の嬉しさは、今でも忘れられません。そのような子どもの成長をみる時、また子どもたちの笑顔をみる時、保育士として大きなやりがいを感じます。

 子どもと同じ目線で物事を発見したり、感じたりして、いろいろな事を子どもと一緒に共感できる保育士を目指しています。

どんな仕事?

 保育士とは、児童福祉法に基づいた保育所・児童養護施設・知的障害児施設などの児童福祉施設で、乳児から小学校に入るまでの子どもを保育する仕事です(施設によって対象者の年齢は異なります)。保育士の主な仕事は、生活習慣のしつけや、集団生活の中での他人との関わり方など、広い範囲にわたって指導を行い、日常生活を通じて、健やかな心と身体を持った子どもに成長するように援助していく仕事です。

 最近では、保護者からの相談にのるなど、特に家庭の支援や、地域での子育て支援も保育士の重要な役割になってきています。

現状と将来性

 現在、保育士の需要は増えています。少子化の時代に何故?と思われるかも知れませんが、共働きの家庭が増え、子どもを幼稚園ではなく保育園に預ける人が多くなってきています。保育園においても、早朝から夕方や夜まで預かってくれる園が多くあり、また社会のニーズに伴って、休日に開園しているところも増えています。近年では保育所が窓口となり、保育情報の提供をしたり、子育てに悩んでいるお母さん達が気軽に相談できるように、『地域子育て支援センター』なども増え、家族支援を含めた保育士の高い専門性が求められています。

 また幼稚園と保育園が一体化した『認定こども園』も増えてきています。

なるためには?

 保育士の資格を取得するには二通りの方法があります。

 一つめは厚生労働大臣の指定する保育士養成課程を持つ大学、短大、専門学校を卒業して取得します。

 二つめは、これらの学校に行かないで、保育士試験に合格することで取得できます。

 資格取得後に公立施設に就職するには、地方公務員試験を受けなければなりません。また最近では、民間・企業に委託する公立保育所も増えてきました。その場合は民間の採用試験を受けます。勤務先は、9割の人が公立や民間の保育所ですが、その他にも乳児院、児童養護施設などの児童福祉施設・厚生施設全般でも働くことが出来ます。資格取得後、各都道府県に保育士登録を行います。

保育士 サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● 豊かな人間性と思いやる心

 保育園は子どもたちにとって初めての社会生活を学ぶ場所となります。保育者が子どもたちに与える影響はとても大きいので「豊かな人間性」や「人を思いやる心」が必要となります。また予期せぬ出来事も多いので、瞬時に対応できる力が必要となるでしょう。

● コミュニケーション能力

 子どもの保護者への助言、指導や周りの保育士との連携が欠かせませんので、「高いコミュニケーション能力」が必要となります。また心身ともに健康であることや、子どもたちのお手本となるように、挨拶や礼儀などの基本的なマナーが身に付いていることも重要なポイントです。

こんな方に適した職業です

  • 子どもが好き
  • 人間性が豊か
  • 体力に自信がある
  • 忍耐力がある
  • コミュニケーション能力が優れている

関連する資格

  • 保育士(国家資格)
  • 幼稚園教諭2種免許(国家資格)

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