コンピュータのお仕事 プログラマ

プログラマ
株式会社ユイ・システム工房 勤務
河原電子ビジネス専門学校 高度情報技術科 平成17年度卒業
竹内 義貴さん(新田高校出身)

システムの利用者が見ない部分を作る自分の技術・知識の向上が実感できる仕事です。

本格的に今の職業に就こうと思ったのは、専門学校に入学してちょうど1年後です。基本情報技術者試験という国家試験に合格できたことがきっかけでした。高校は文系で、ほとんどパソコンを使ったこともなかったのですが、河原電子ビジネス専門学校に入学してからプログラム言語やネットワーク等、専門的な知識を学び、そして職業としてエンジニア(技術者)を選びました。今は、クライアント(顧客)のWebアプリケーション開発や、顧客管理システムの構築に携わっています。システムの納期間近になっても、自分の担当しているプログラムが、予期しないトラブルによって完成しなかった時は大変でした。結局は先輩の手を借りて何とか間に合いましたが、自分の未熟さを思い知らされました。それでもこの仕事を選んで良かったと思うのは、他では経験できない、システムの一般の人が見ない部分を作る事ができるからです。普通はホームページなどは見るだけですが、作る側になる楽しさを感じています。

どんな仕事?

 プログラマは、システムエンジニアから渡される仕様書をもとに、コンピュータ言語を使ってプログラムを行い、完成させる仕事です。プログラムの中に記述ミスをしたり、論理的におかしな記述があるとバグ(エラー)が発生するため、緻密さが必要です。

 特に、ネットオークションやショッピングサイトなどに代表される、Web上でのアプリケーションの開発は、Webプログラマとも言いますが、企業内の情報共有や社員管理のシステムなども、Webアプリケーションで行うケースも多くなってきています。

現状と将来性

 コンピュータとインターネットの普及に伴い、現在では、ほとんどの企業においてこれらを活用しています。さらに、既にあるシステムでも便利さや効率化が求められ、新たなシステムが生まれているので、需要の減少は考えにくいでしょう。

 また、Webサイトも昔よりサイト数は飛躍的に伸びています。しかも何かのプログラムによる処理が入ることが当たり前になってきました。Webという特性上、今後はセキュリティについての専門知識をもったプログラマの重要性が大きくなりつつあります。

なるためには?

 こうしなければならないということは特にありません。仕事を通じて技術を身につけるケースもありますが、やはりコンピュータの知識は持っておかないと厳しいです。特に、プログラマが目指す国家試験の基本情報技術者試験や、他のベンダー系資格は取得した方が望ましいでしょう。

 この業界の分野は進歩が速いので、情報系が学べる学校で幅広く技術を習得することが重要です。また、プログラムの基礎能力がしっかりと身についていれば新しい技術にも取組みやすいでしょう。

プログラマ サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● コンピュータ言語の習得は必須

プログラマになるためには、プログラミング能力、具体的にはコンピュータ言語の習得と、実際に組む能力が必要です。今の段階では、パソコンの操作方法を少しでも知っておくと便利です。また、進歩が早い業界ですが、同時に経験や事例をどう今後に生かすかも重要となり、好奇心や積極性が必要とされます。

● コミュニケーション能力も必要

この職業のほとんどはパソコンに向かって作業をしているイメージではないでしょうか?しかし実際は、一人で行う仕事よりもチームや他の部署、クライアントを絡めたミーティングなども意外に多く、要望を正確に伝えたり、作業を円滑に行うためのコミュニケーション能力が求められます。

こんな方に適した職業です

  • ものを作るのが好き
  • 新しい技術が好き
  • 集中力がある
  • 我慢強い
  • 論理的に考えられる

関連する資格

  • 基本情報技術者(国家資格)
  • 応用情報技術者(国家資格)
  • スペシャリスト試験(国家資格)〈ネットワーク〉〈データベース〉など
  • 各種ベンダー試験