公務員のお仕事 地方公務員(消防官)

地方公務員(消防官)
松山市消防局 東消防署 城東支署 勤務
大原簿記公務員専門学校 愛媛校 公務員ビジネス科 平成19年度卒業
今井 健輔さん(東温高校出身)

市民の安心・安全を守る、プロフェッショナルを目指して頑張っています!

 現在は松山市消防局東消防署城東支署で火災発生時に、消火活動の最前線に給水を行う消火業務や、火災を未然に防ぐための建物検査や消防器具の調査、防災対策の調査などを行っています。また、日頃は現場を想定しての訓練も行います。

 かっこいいイメージを持って「消防士」という仕事にあこがれている人も多いと思いますが、実際は地道な火災予防や訓練が大切な仕事です。そのため市民の方々や、職場の先輩や後輩とのコミュニケーションがとても重要になります。職場の仲間とのチームワークや、市民の方々との触れ合いが、消防のやりがいの一つでもあります。また消火活動を終えた後、市民の方々がホッとする様子を見たときに、「この仕事を本当に選んで良かった!」と思います。

 今後も、市民の方々から「この人がいれば安心だ」と思ってもらえるようなプロフェッショナルを目指して、専門知識の習得や、日々の体力練成と現場を想定しての訓練、そして地域とのコミュニケーションに力を入れていきたいと思っています。

どんな仕事?

 消防官は火事が起こった時に火を消す仕事のみではありません。大きく分けて4つの仕事があります。①火災が起こった時に火を消す(消火活動)②救急車で患者さんを病院へ運ぶ(救急活動)③火災や災害が起こらないように安全対策や呼びかけを行う(火災予防)④災害現場で人命の救助にあたるレスキューの仕事(救助活動)となります。ですから、救急車に乗って患者さんを助けたい人や、災害時にレスキュー活動をして命を救いたいという方も、先ずは消防官として採用されなければいけません。どの仕事に就いたとしても、地域住民の生命と財産を守る大変やりがいのある仕事です。

現状と将来性

 消防官は地方公務員です。市区町村ごとでの採用となりますので、自分の住んでいる地域の採用試験を受験し採用されれば、自分の生まれ育った地域を守ることができます。また、働く地域には関係なく消防官になりたいという人は、市区町村ごとで採用試験が行われますので、試験の日程が重なってなければいくつでも受験することができ、チャンスが広がります。

 また、努力次第では医師に代わって医療行為の一部を行うことのできる「救命救急士」や、大規模な災害に対応する「ハイパーレスキュー」など、活躍の幅を広げることもできます。

なるためには?

 市区町村の実施する採用試験に合格しなければいけません。試験は一次試験と二次試験に分かれます。一次試験は教養試験(国語や数学などの一般教養と数的処理や文章理解などの一般知識)・体力試験(腕立て伏せや腹筋・握力等)・適性試験などがあります。二次試験では面接試験があります。また、身長・体重・視力等の体格基準がありますので注意が必要です。体格基準は市区町村によって異なりますので、受験申し込みを確認してください。これらの試験に合格すれば、消防学校に入学し約6ヶ月勉強した後、それぞれの勤務地に配属されます。

地方公務員(消防官) サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● 一番重要なのは使命感!

 消防官の仕事はやりがいがありますが、反面、大変な危険を伴います。そのため、地域住民の方々の生命と財産を守るという使命感が一番大切になります。ですからこの気持ちを持ち続けることが、試験勉強をするときはもちろん、採用され消防学校で学ぶ際や、実際の現場で活躍する際に重要になります。

● チームワークと信頼関係

 消防官が仕事をする災害現場や事故現場では、消火活動・救急活動・救助活動等をみんなで協力して行っていくため、協調性も消防官に求められる条件になります。上司や同僚とのチームワークはもちろん、地域住民の方々とも日頃から信頼関係を築き、いざという時の協力関係を作ることが必要です。

こんな方に適した職業です

  • 地域住民の生命と財産を守りたい
  • 元気で体力に自信がある
  • 協調性がある
  • やりがいのある仕事がしたい
  • 地域に密着した仕事がしたい

関連する資格

  • 公務員試験

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