アニメやゲーム、映画などで欠かせない3DCGの高度な知識・技術と
人の心を惹き付けるデザイン力を身に付ける。
めざすは「最先端」を表現できるスペシャリスト。
基本的に3DCGは高校までに学ぶことはありません。スポーツ選手を目指すのであれば、幼少期から関連する技術や知識を身につけ、ライバルと差をつけることができますが、3DCGや立体造形を幼少期に本格的に学ぶことは稀です。
当学科の在校生は普通科や商業科、調理科など様々な学科から入学されています。デザイン、映像、3DCGに関する知識や技術は入学時より基礎から学んでいきます。何も学んでいないZEROの状態からプロを目指すことが可能です。
アニメ業界のお仕事はアニメーターだけではありません。アニメを制作する上で制作の管理を行う制作進行や、キャラクターや背景などを制作する3DCGデザイナーなどを目指すことができます。上級課程(1年制)への進級により大手プロダクションへの現場での就職も目指すことができます。
3DCGを制作する上で造形力は必須となります。デッサンで観察力を養うだけでなくプラモデルやペーパークラフトの制作、レザー製品の縫合など実際に自分達の手で作ってみてその手ごたえや感触から立体造形を養っていきます。
画面上のデータが立体として忠実に造形される3Dプリンタ。3DCGを学べば、この3Dプリンタを使って空き時間に自分だけのオリジナルフィギュアをつくることも可能。昨年度、最新の光造形3Dプリンタを導入したので、より精度もUP。
3DCGゲーム・アニメ科の授業の一部を紹介
3DCGモーションの基礎知識・技術習得を目標に学習していく。モーションを制作するうえで必須となるリギング・スキニング・モーションコントローラーの設定から、手付けモーションからキャプチャーデータの取り扱いまで学習を行う。
「創る」は正しい知識を習得することから始まる。映像制作の基本であるカメラワークや構図から2DCG・3DCG 制作の手法やワークフローまで、CGクリエイターとしての表現に必要な知識を多岐にわたり学習。
自分で作ったデータを、3Dプリンターから出力。ヤスリや研磨作業を行い、エアブラシで塗装し仕上げていきます。自分だけのオリジナルキャラクターを、実際に形にできるフィギュア造形の一連の流れを学習します。
業界で標準のMayaを中心に様々なソフトを使ってモデリングからテクスチャ・マテリアルによる質感表現、モーション作成、レンダリングまでの一連の流れを学ぶ。ZBrushを活用したスカルプモデリングも学習可能。
MayaやPhotoshop、Illustratorなど各種デザインツールの使い方からCG制作に必要な知識やノウハウなど、基礎の部分から学習します。また、業界研究も行い目標とする職種、具体的企業を明確にしていきます。
実践・応用系授業が多くなります。一部専攻別に授業が分かれ、それぞれに特化した学習を行います。
ゲームやアニメ・映画などありとあらゆるエンターテインメントで使用されている3DCGの技術を基礎から学ぶ事が出来ます。ゲーム業界出身の講師陣からキャラクターやモンスター、背景などゲームやアニメに登場するキャラクターなど「モノづくり」をメインに制作を行う3Dモデリング専攻と3DCGで作られたキャラクターやモンスター、乗り物、草や木などに「動き」を加える3Dモーション専攻の二つに分かれてより専門的な知識を学習していきます。3DCGの技術はVR技術やAI技術の発展と共に今後ますます需要が高まる「一生モノの技術」として将来安定した職を得ることが出来ます。
ZBrushを用いた応用的なモデリング技法に関して学習。キャラクターやモンスター、背景などゲームやアニメに登場するキャラクターなど「モノづくり」をメインに制作を行う。
※モデリングとは3D区間内に立体物を計算して形成する作業を「モデリング」といいます。キャラクター、背景、質感などを的確に把握し、リアルな表現力が求められる技術です。
現役の3Dモーションデザイナーが「動き」の基礎から学習。動きに特化した授業を展開、3DCGで作られたキャラクターやモンスター、乗り物、草や木などに「動き」を加える制作をメインに行う。
※モーションとは、迫力ある攻撃やキャラクターの表情などを動かすことをモーションといいます。動きをつけることで感情や性格を表現し、キャラクターへ生命を吹き込みます。
ハイエンド3DCGに特化した上級課程 「3DCGゲーム・アニメ研究科」を新設します。大手ゲーム会社への就職を目標に、より完成度の高いポートフォリオの完成と夏のインターシップに参加し、有名ゲーム会社の内定を目指します。
| 1年次前期 | 1年次後期 | 2年次前期 | 2年次後期 | |
|---|---|---|---|---|
| 共通授業 | 3DCG演習Ⅰ/デッサンⅠ/3DモーションⅠ/ 基礎造形力演習/Photoshop技法/ CG概論/ITリテラシーⅠ |
3DCG演習Ⅱ/デッサンⅡ/3DモーションⅡ/ Texture演習/就職リテラシー/ITリテラシーⅡ |
2Dデザイン演習Ⅰ/デッサンⅢ/ ポートフォリオ制作/フィギュア造形Ⅰ |
2Dデザイン演習Ⅱ/デッサンⅣ/ 卒業制作/フィギュア造形Ⅱ |
| 専攻 | 専攻別授業なし | デジタルスカルプト演習Ⅰ/3DCG演習Ⅲ/ 映像制作Ⅰ/3DモーションⅢ |
デジタルスカルプト演習Ⅱ/3DCG演習Ⅳ/ 映像制作Ⅱ/3DモーションⅣ |
|
| 前期は基礎全般を学び、後期から専攻を決め深めていく | それぞれの専攻に特化した実践や応用を深める授業も | |||
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辻本さやか さん（済美高等学校 出身）
旧：デジタルデザイン科 アニメ・ゲーム（3DCG）専攻 2年
自分の作った作品を多くの人に見てもらい、感動を与えられるような仕事をしたいと考え、なにが好きな事なのかを高校時代に考えました。もともと、アニメ・ゲームには興味があり、制作に携わる３DCGの勉強ができる学校がこのデジタルデザイン科である事を知り、入学を決心した。制作中心の授業で毎日は凄く充実しています。専門知識の学習は毎日が発見です。新しい技術を学べる事が嬉しく思います。
株式会社ラクジン
大阪ディビジョンデザインセクション
旧：デジタルデザイン科
アニメ・ゲーム（3DCG）専攻卒業
3Dクリエイターになりたいと思ったのが入学のきっかけです。在学中は必死の思いでポートフォリオを作り、あっという間に就活が始まり、とにかく慌ただしかったのを覚えています。授業の中で一番楽しかったのは「フィギア造形」です。先生が現役プロモデラーなのでプロの技術を教えて貰えます。自分がデジタル上で作ったものを3Dプリンターで形になった時は感動しました。
現在は株式会社ラクジンで3D背景のお仕事をしております。日々、仕事に追われていますが、自分の携わった作品を見て喜んでくれる人がいると思うと毎日が楽しいです。これからも沢山の人を感動させる作品を作っていきたいと思います。
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