一般企業のお仕事 一般事務

一般事務
株式会社ビージョイ 勤務
河原電子ビジネス専門学校 情報ビジネス科 平成18年度卒業
浦賀 かほりさん(大洲農業高校出身)

会社にとって重要な決算書類などは、ミスは許されません。ミスがないように再チェックを繰り返しています。

 現在、管理部門の経理を担当しています。会計ソフトを使った日々の伝票入力や、インターネットバンキングによる送金、会社全体の決算書類の作成などの業務をしています。全ての業務において終わったあとに再度チェックをすることにより、ミスをしないように心掛けています。日常の業務に加えて、年度末の決算の時はその分の仕事が増えて大変ですが、経理部全員で協力する事により、結束力も深まり、より大きな達成感が得られました。どの部門でもチームワークは大切だと実感しています。

 私は一般事務職に就くために、パソコン関係の資格を取得しようと思い、河原電子ビジネス専門学校に入学しました。在学中に、国家資格である初級システムアドミニストレータをはじめ、エクセル・ワードの資格、日商簿記2級などを取得し、それらは現在の業務に直結して生かされています。

 経理の業務は、直接会社の売上や利益につながる仕事ではありません。しかし、経理部門で正確な数字を出すことにより、会社全体、各部門の利益目標を正確に立てることができたり、無駄な経費の削減につながるため、会社にとって重要な仕事です。私はそこにやりがいを感じています。

どんな仕事?

 一般事務とは、受付、接客、電話対応、ビジネス文書の作成、書類整理などの一般的な事務作業から、計算業務、物品購入や福利厚生にかかわる庶務業務、さらにはパソコンなどOA機器の専門知識が要求される仕事など、とても広範囲に渡ります。たくさんの仕事をいかに効率良くできるか、つまりスピードと正確さの両方が必要です。

 規模の大きい企業では、総務事務、営業事務、製造事務、経理事務というように、各担当・部門別に業務が細分化される場合もあります。

現状と将来性

 かなり以前は、一般事務といえば雑用係りというイメージがありましたが、現在では企業で必要な資材(お金だけでなく人材や物資も含む)を取り扱う中心的な存在です。そのため、経理ができることは当然として、現場の人や経営者の立場まで理解し、行動しなければなりません。

 企業の中で培ってきた個人の能力はどの分野の企業、職種においても、将来必ずあなたのために生きてきます。事務職は華やかで目立つことは少ないですが、「縁の下の力もち」として会社にとって欠かせない存在なのです。

なるためには?

 高校を卒業してすぐからでもなることは可能です。しかし、企業で一番大事な資産の管理を行うため、簿記の資格は必須です。パソコンの表計算や文書処理技術なども必要になっています。また、受付や電話対応なども仕事の一環となるため、ビジネスマナーは最低限身につけておく必要があるでしょう。

 その他、労働や商業に関する法律に関係した仕事も多くあるため、業務に応じた法律系の資格や人事労務関連の資格など、事務職と一言で言っても、幅広い知識と専門性が必要となります。

一般事務 サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● 多彩な業界から分野をしぼる

 高校からの就職希望(特に女子)が多く人気の職業と言えますが、一言で事務職といっても多彩な分野の業種があります。どの分野かを早く決め、そのために必要な資格取得の準備が重要です。分野を問わず共通して求められることは効率的なパソコン(表計算や文書作成)の資格や経理業務の簿記などが挙げられます。

● 気配りできる明るい人

 事務職では、受付や電話・来客対応など、社外の人と最初に接する会社の顔となる場合もあります。また、いろんな部署のサポート役として社内の様々な人と関わることも多く、高いコミュニケーション能力や接客マナーなども求められます。普段の生活の中で意識した行動が訓練になり、仕事で大きく役立ちます。

こんな方に適した職業です

  • コツコツ型
  • 計算が得意
  • 素直
  • 笑顔が素敵
  • 器用

関連する資格

  • マイクロソフト オフィススペシャリスト
  • 簿記検定(日本商工会議所)
  • 秘書技能検定(実務技能検定協会)