一般企業のお仕事 銀行員

銀行員
株式会社伊予銀行 勤務
河原電子ビジネス専門学校 情報ビジネス科 平成19年度卒業
常岡 愛さん(松山商業高校出身)

毎日が勉強、自分自身が成長できる仕事です。お客様から「いつも笑顔やね」と言われたときは、嬉しかったです。

 現在、伊予銀行福音寺支店で、入出金や定期預入などの窓口業務と、支店の現金管理をする出納業務を担当しています。窓口では、投資信託や保険など、資産運用の商品提案も行っています。福音寺支店は、二つの支店が移転統合した店舗で、移転準備の作業や、統合後のお客様への対応など、とても大変でしたが、それらの経験を通して、銀行員は毎日が勉強で、仕事を通して自分自身が成長できる職業だと、実感しています。

 日々心がけていることは「常に笑顔」、そして「お客様の話をよく聞く」ということです。それは、金融商品の提案の際など、お客様と会話をしながら情報収集をして、ニーズに合った商品提案をする必要があるからです。そんな中、お客様に「いつも笑顔やね」と言われたときは嬉しかったですね。

 今後は、経済に関する知識を深めて、投資信託や保険の知識をさらに身につけていきたいと思っています。今は覚えることが多く、時には余裕がなくなってしまうこともありますが、お客様、上司、先輩、後輩から頼られる銀行員を目指して頑張っていきたいです。

どんな仕事?

 銀行員の仕事は、一般的に窓口での普通預金や定期預金などの申し込みに来られたお客様に対する受付、応対だけでなく、後方での様々な預金や融資、為替や証券取引に関する申込手続き書類の確認や入力・管理作業も行います。また、窓口だけでなくATMを利用した入出金処理、振込処理に対しても様々な業務が発生します。これら以外にもディーリング業務におけるアシスタントなど、様々な業務があります。

現状と将来性

 これまでは銀行三大業務(預金・融資・為替)と呼ばれる業務がほとんどでしたが、最近では個人向けの住宅金融や投資信託、証券取引業務などが加わり、それに伴って銀行員としての活躍の場も広がります。さらにサービス業としてのお客様に密着したサービス(休日営業や営業時間の延長など)を提供することで銀行業全体のイメージアップもされています。24時間営業のATMなど業務の幅も広がっており、業界の傾向としては収益力も上がっています。

なるためには?

 高校からすぐに銀行に就職というケースは少なく、商業の勉強をしていないと難しいでしょう。やはり簿記の資格は必須で、パソコンの表計算や文書処理技術も持ち併せたほうが良いでしょう。受付や電話対応等も仕事の一環となるため、ビジネスマナーも最低限身につけておく必要があります。それ以外にも、個人向け住宅金融の関連から不動産関連の資格、企業への融資などから中小企業診断士や税金関連の資格、証券取引も行うため証券取引関連の資格など、幅を持たせることもお勧めします。

銀行員 サクセスナビ

なるためのポイント・求められる能力

● 簿記から資産運用までを網羅

 取得しておきたい資格として、銀行業務の基礎である簿記・会計に関する「日商簿記3〜1級」取得が望ましいです。その他、税金や不動産、証券、保険に関する資格やファイナンシャルプランナーなどがあればより有利です。様々な業務を円滑に進めるためのパソコン(表計算や文書作成)の資格もお勧めします。

● 明るく元気に人と接する

 銀行員は男女を問わず、毎年人気の高い職業です。人よりも積極的な就職活動が重要です。銀行は当然ながらお金を扱う仕事ですが、人(個人や企業)と会う機会も多く、コミュニケーション能力も他の資格と同じくらい重要です。幅広い年代の人と多く会話をする意識を常日頃から持ちましょう。

こんな方に適した職業です

  • 計算が得意
  • 経済に興味がある
  • 人と接することが好き
  • 笑顔が素敵
  • 責任感がある

関連する資格

  • 簿記検定(日本商工会議所)
  • 簿記能力検定(全国経理教育協会)
  • パソコン財務会計主任者(日本パーソナルソフトウェア協会)
  • ファイナンシャルプランナー(日本 FP 協会)
  • 証券外務員試験(日本証券業協会)